(2019年1月12日追記) より分かりやすく書き直ししました→トラリピvs 積み立て 本当に初心者向けなのはどっち? ver 2
今回は、初心者向けだと誤解されている取引“トラリピ”について、データを元にお話します。
“トラリピ”と“積み立て投資”、どっちが初心者向けと言えるのか、比較します。
積み立て投資については以下の記事ご参照下さい。
関連記事1:“積み立て投資のイメージを持ちましょう!”
トラリピはマネースクエアが特許化したFX取引の独占技術で、正式名称“トラップリピートイフダン”と言うそうです。
トラリピは、取引のレンジを設定し、取引レンジ内に複数の注文を分割しておき、取引レンジ内に実際の価格が存在する限り、半永久的に、新規注文と決済注文を繰り返す仕組みです。→トラリピの詳しい仕組みについてはこちら
実践FXトラリピの教科書(扶桑社)P55 に2007年12月から2014年12月まで、トラリピを運用した際のデータが載っています。
その中で、最も運用成績の良かった設定条件及び運用成績を引用します。
トラリピの設定条件
通貨ペア:ドル/円
仕掛けたレンジ:75.00~120.00(買)
仕掛けた期間:2007/12/01~2014/12/31
トラップ値幅:1.00円
トラップ本数:46本
1本あたり数量:0.8万通貨
トレール機能:あり
結果:323万0703円
*バックテスト結果を測定するレートは参考値のため、実際の結果とは異なるケースがあります。
下のチャート図の赤線内でトラリピを運用しています。
上のチャート図及び、比較の積み立て投資の結果は全て、 Investing.com からデータを取得し作成しています。
トラリピの結果、7年間の運用で、300万円を超えており、これだけ見ると、別に悪くはないんじゃないか??って思われるかと思います。(私も最初そう思いました)
ですが、このデータの裏に隠されたリスクが、凄まじいのです・・
別記事で、簡単に、強制決済されない資金を求めることが出来ますので、トラリピ運用での資金を見積もってみましょう。→詳しくはこちら
トラリピの平均価格:97.5円(75円~120円の平均価格)
トラリピの合計の注文単位:36.8万 USドル(46本×0.8万通貨)
ですので・・・
(97.5+(97.5×4%))〔USドル/円] ×36.8万 〔USドル] = 3731.5万円
もう一度、言います。
引用のトラリピ設定で、強制決済の心配せず安心して、7年間運用し、320万円の収益を上げるためには、3700万円もの資金が必要なのです!!
年利で換算すると、1.2%ほどになります。
付け加えますと、事前に、トラリピの運用期間中に75円で下げ止まると、分かっていたわけでありません。(もっと下にいっても運用を続けることを想定した場合、更に資金を用意しておく必要もあります。)
同じ期間、積み立て投資を行った場合も考えましょう。
積み立て投資の条件は、関連記事1と同じ条件(月末に1万円ずつ積み立て)で行います。
積み立て合計額:85万円に対し、積み立て評価額:111万円と26万円程、評価益が出ています。
年利は、4.3%となります!!
*積み立て投資の場合は評価益ですが、トラリピ、積み立て投資ともに長期的に評価損の期間を含みながら運用していくため、利益(損失)=確定した利益+評価損益 として算出しています。
比較例1
【2017年12月~2014年12月】 | トラリピ | 積み立て |
年利〔%] | 1.2 | 4.3 |
この結果だけでは、納得もいかないひともいるかと思いますので、更にもう一つ例、示します。
比較例2〔超長期での投資例〕
【1971年2月~2017年11月】 | トラリピ | 積み立て |
損失額〔万円〕 | 240 | 97 |
比較例2では、トラリピと積み立て投資の資金量を合わせ、比較しています。
圧倒的な損失額の差がついています。(勿論、トラリピでの確定利益も含んだ金額です)
この算出過程は別記事“トラリピと積み立て投資の比較、徹底的に追及します!”にて、解説しますので、ご興味のある方は参照下さい。
如何でしたでしょうか?
トラリピを利用するときは、最低でも、長期間の視点で、価格が上がるのか下がるのか、判別出来るようになってから、そして、撤退価格(損切り)が設定出来るようになってから、取り組みましょう!!
それまで、貴方が出来る投資は、積み立て投資しかない! と思いましょう!
どうしてもトラリピを使いたいなら、努力し、トラリピのプロになりましょう!!
SBI FXトレード利用が長期投資で有利な点について詳しく知りたい方はこちら
【追記】
今回は、トラリピについて、追及しましたが、実際には、類似の取引も含みます。
例えば、iサイクル注文(外為オンライン)、連続予約注文(マネーパートナーズ)、ループ・イフダン(ひまわり証券)、トライオートFX(インヴァスト証券)等が挙げられます。これらは、ループ系・リピート系の選択型自動売買(システムトレード)と呼ばれます。
余談ですが、外為オンラインは、トラリピとほぼ同じ取引形態のサイクル注文を提供してきましたが、2017年12月21日に、知的財産高等裁判所によって、サイクル注文の差し止めが命じられた模様です。→詳しくはこちら
マネースクエア以外でトラリピとほぼ同じ運用をされている方いましたら、念のため、お気を付け下さい。
関連記事1:トラリピvs 積み立て 本当に初心者向けなのはどっち? ver 2
関連記事2:今だからこそ、長期投資考えませんか?
関連記事3:唯一の初心者向けの投資法 ”積み立て投資” で色々 計算した結果
問い合わせ先(メール): info@moneygement.net
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[…] 本記事は、トラリピ vs 積み立て投資 本当に初心者向けなのはどっち?を より分かりやすく書き直しした記事です。 […]
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