トラリピと積み立て投資の比較、徹底的に追及します!

この記事では、別記事:積み立て投資のイメージを持ちましょう!”でシュミュレーションした期間の運用を、トラリピでやった場合について考えます。

この記事は別記事“トラリピ vs 積み立て投資 本当に初心者向けなのはどっち?”の補足です。

比較例2〔期間:1971年2月~2017年11月での運用〕

1971年2月時点でのドル円は357.56円です。この年の8月にはニクソン・ショック(金とUSドルの交換停止)によって、ドル円は大暴落しており、今なお、以前の水準には戻っていません。

別記事:“積み立て投資のイメージを持ちましょう!”での積み立て投資でも、評価損となっており、その損失額(評価損)は97万円となっております。

下の図が、ドル円の超長期チャートとなります。

上のチャート図及び、比較の積み立て投資の結果は全て、 Investing.com からデータを取得し作成しています。

ここで、トラリピに、2つハンデを与えます。

まずは、1971年2月の時点で、(どういう過程を辿るかわからないが)、75円~357円で上下するということが、事前に分かっていたとします。〔ハンデ1〕

すると、トラリピの設定レンジは75~357円と設定出来ます。

トラリピの平均価格は216円となります。

1円幅でトラップを仕掛けると、

トラリピ本数(トラップ本数)は 357-75+1= 283 〔本〕となります。

資金量は、普通に設定すると、非常に大きい単位になってしまうので、積み立て投資の最終的な積み立て金額である、 560万円 で開始したとします。〔ハンデ2*最初から大量の資金を運用可能〕

強制決済されない条件での注文単位(a)は次の式で計算出来ます。 →式の考え方はこちら

560万 = (216+216×4%) × a

a = 560万 ÷ 224.6 = 2.5万 USドル

 

実践FXトラリピの教科書(扶桑社)P55 に2007年12月から2014年12月まで、トラリピを運用した際のデータが載っています。

その中で、最も運用成績の良かった設定条件及び運用成績から引用すると、「トラリピの1本あたりの数量:0.8万通貨のとき、323万0703利益」を挙げられています。

同様に資金量が増加出来たとして、資金量の増加を求めてみましょう。

1本あたりの数量は

2.5〔万USドル〕 ÷ 283 〔本〕= 88〔通貨〕

*実際のトラリピでのUSドル/円の最低の1本あたりの数量は0.1万通貨です。

1本あたりの通貨単位:88通貨、大体47年間の運用で資金の増加

88/0.8万 ×323万 × 47/7 = 23.9 〔万円〕

となります・・・・・・

ただし、評価損も出ていますので、その計算もしなければ、現状が分かりません。

2017年11月終値:112.5よりも、上の評価損となっているトラリピ本数(113~357)は

357-112= 245 (本)

113~357の平均値は235です。

すると評価損は・・・

(235-112.5) × 88〔通貨〕× 245〔本〕= 264〔万円〕

となります。

つまり、トラリピでの損失は・・

264 – 23.9 = 240〔万円〕

となります。

比較例2

【1971年2月~2017年11月】 トラリピ 積み立て
損失額〔万円〕 240 97

はい、圧倒的な差がつきました。

比較の積み立て投資のデータは、別記事:“積み立て投資のイメージを持ちましょう!”での算出結果を使っています。

トラリピ等の連続発注取引で、撤退ポイント(損切り)が設定出来ない方は、トラリピでなく、積み立て投資を、まず利用しましょう!

マネーハッチ

マネーハッチに関して、私お勧めの投資スタイルがあります→詳しくはこちら

 

トラリピと積み立て投資の比較に戻る場合はこちら

 

 

↓ここから下は、個人的にど~しても計算しときたくなった比較ですので、もう計算式見るの嫌だ~って方は、飛ばして下さい。

比較例3〔期間:2007年6月~2017年11月での運用〕

トラリピの設定レンジ:75~125円

トラリピの平均価格:100円

1円幅でトラップを仕掛けると、

トラリピ本数(トラップ本数): 125-75+1= 51 〔本〕

運用資金:126万円

強制決済されない条件での注文単位:126万 ÷ (100+100×0.4%) = 1.2万 USドル

1本あたりの数量:1.2〔万USドル〕 ÷ 51 〔本〕= 235〔通貨〕

1本あたりの通貨単位:235通貨、大体10.5年間の運用で資金の増加

235/0.8万 ×323万 × 10.5/7 = 14 〔万円〕

2017年11月終値:112.5よりも、上の評価損となっているトラリピ本数(113~125)は

125-112= 13 (本)

113~125の平均値:119

評価損は・・・

(119-112.5) × 235〔通貨〕× 51〔本〕- 4000 = 7〔万円〕

* 今回は112~112.5までの評価益の分も無視出来ない金額の規模なので加味しています。

トラリピでの利益は・・

14 – 7 = 7〔万円〕

比較例3

【2007年6月~2017年11月】 トラリピ 積み立て
利益額〔万円〕 7 17

 

う~む、比較例1よりは、差が縮まってますね。もしかしたら、このまま、ドル円のレンジ相場が続けば、トラリピの方が、利益上回る“かも”しれません。

*ただし、前提条件として、実践FXトラリピの教科書(扶桑社)に記載の最高のパフォーマンスを維持出来ているという仮定のもとの計算であることもお忘れなく!

 

ここまでお読み頂いた方、お付き合いありがとうございました!!

 

私がSBI FXトレードをお勧めする理由を知りたい方はこちら

【関連記事】

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 この記事へのコメント

  1. […] 参照記事1:積み立て投資のイメージを持ちましょう! […]

  2. […] この場合も、トラリピ等やられている方は手持ち資金130万円、レンジ幅:75~125円で強制決済(ロスカット)が考えられない安心な設定でやって、どの位、利益及び評価損益が出るのか、計算してみることをお勧めします。→算出方法はこちら […]

  3. […] この算出過程は別記事“トラリピと積み立て投資の比較、徹底的に追及します!”にて、解説しますので、ご興味のある方は参照下さい。 […]

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