次の記事、作成する準備中に気づきました!
投資信託やETFの取引維持に関わる手数料(信託報酬)って、数字は分かっているけど、具体的にどのように差し引かれるのか、分かってなかった!
・・・と、調査した結果の記事となります。
「そう言えば、信託報酬の具体的な差し引かれ方、考えたことなかったなぁ~」と思った方には、役立つ内容です。
*ETFとは、投資信託を株のように市場で自由に売買可能としたもので、上場投資信託とも呼ばれます。一般的には、指標と連動したインデックス型の上場投資信託です。
まず、基本
①投資信託やETFでは、取引維持のため、信託報酬という手数料が、そのときの資産評価額に対して、何%?・・・というように割合でかかってきます。
②信託報酬は、年で何%?・・・というように、表記されますが、日割りで毎日、差し引かれます。
③設定日の価格を基準に、それに対して、投資信託やETFの現在の価格がどうなっているかを基準価額として示します。(投資信託の場合は設定日の価格を1万円とします)
そして、今回の本題「信託報酬の具体的な差し引かれ方」なのですが・・・
基準価額に、信託報酬が日々差し引かれ、計算されます!!
(投資信託やETFの基準価額は、毎営業日ごとに公表されます)
つまり、基準価額を見れば、投資信託やETFで、信託報酬込みで、実際どの位、儲かっているのか?・・・分かるということになります。
そして、指標と連動したインデックス型の投資信託やETFでは、信託報酬が差し引かれる分、連動しているはずの指標と離れていく・・・・・場合があります!
連動しているはずの指標と離れていく場合と(何故か)離れていかない場合があります。
具体的に見てみましょう!
<基準価額が連動する指標と離れていく場合>
金のETFである、金価格連動上場投資信託(銘柄コード:1328)を例に挙げます。
下図は野村アセットマネジメントHPより引用しています。
1g当たりの円表示の金価格(指標)に連動していますが、設定日の2008年2月1日以降、基準価額は指標と離れていっています。
2008年に、金そのものを買い、自宅保管等で維持費が全くかからなければ、1.5倍資産が増えるのに、ETFだと、1.2倍しか資産は増えていませんね・・
信託報酬が、基準価額に影響した結果と言えます。
なお、取引所価格というのは、ETFを実際に、売買出来る価格です。(リアルタイムで変動します)
理論的な価格である基準価額と、取引所価格が離れるのは、ETFが売られたり、買われたりすることによって起こりますが、離れすぎないような取引も行われるので、あまり離れることはないようです。(今回の場合は取引所価格が基準価額を下回り、売られ気味のようです)
一方、指標と基準価額が、何故か離れていかない場合もあります。
実は、離れていかない場合の方がよく見るパターンなので、直感的に理解するのが、ややこしくなっています。
<基準価額が連動する指標と離れていかない場合>
日経平均株価に連動したインデックス型投資信託である、日経225ノーロードオープン を見てみます。
下図はアセットマネジメントOne HPより引用使用しています。
上図で分かりますでしょうか?
ベンチマーク(指標)よりも、基準価額は下側に離れていっていません。
むしろ、どちらかというと、徐々に上側に離れていっています。
これはどういうことかというと、基準価額に配当金収入もプラスされて、調整されているからです。
調整後に余ったお金が分配金として、戻ってくることもあります。
分配金≒実際の配当金収入ー信託報酬 です。
配当金収入で調整が行われ、指標とほとんど連動している場合は、基準価額と、分配金再投資基準価額のみの表示が一般的のようです。
では、まとめます。
信託報酬は、基準価額で、日々差し引かれ、計算されます!!
そして、インデックス型の投資信託やETFでは、配当金等の収入があるなしにより、指標と基準価額が離れるかどうか、あるいは上下どちらに離れるかが決まります。
調べる過程で考えた余談の話・・・
投資信託やETFでは、配当金収入、信託報酬、分配金収入、売買利益、様々な形で税金がかかってきます。
投資信託利用、政府として推奨するはずですね・・
インデックス型投資信託を選べば、株よりもなくなる可能性は少なく安全なので、私達としても利用は避けては通れませんが・・・
【関連記事】
私が、儲けの仕組みを早めに理解する方法、投資信託で説明します
問い合わせ先(メール): info@moneygement.net
[…] 信託報酬の詳しい仕組みについては→投資信託 の信託報酬、どのように差し引かれるかご存知ですか? […]
[…] 投資信託 の信託報酬、どのように差し引かれるかご存知ですか? […]
[…] 投資信託 の信託報酬、どのように差し引かれるかご存知ですか? […]