今回は、金を代表とする安全資産を「何故買うのか?」の目的の重要性について書きます。
貴方はご存じでしょうか?
安全資産は、人間が元々持っている、2つの衝動に訴えかけてくることを。
つまりは、こういうことです。
「日本だけでなく、今後の世界情勢、先行き不安ではないでしょうか?
貴方の家族を護るために、金を貴方の資産のポートフォリオに加えませんか?」
→“恐怖”に訴えかけてきます。
「不況下でも価値の上がる金、リーマンショック後もすぐに価格が戻り、急騰しています。
仕込むなら、景気のいい今のうちじゃないですか?」
→“欲望”に訴えてきます。
“恐怖”と“欲望”、2つの衝動に訴えかけた販売戦略が可能なのが安全資産の大きな特徴です。
“恐怖”と“欲望”、2つを効果的に盛り込んだお誘いを受けたら、有無を言わさず、勧められたものに飛びつきたくなるものが人情というものではないでしょうか?
でも、飛びつくの、ちょっと待って欲しいのです。
貴方が「何のために安全資産を持つのか?」・・一度、立ち止まって考えて欲しいのです。
いざというときのため、自分や家族を護るための投資なのでしょうか?
それとも
大衆が将来、買いつくのを見越した投機なのでしょうか?
目的によって、どのように安全資産を持つのかが変わってきます。
投機(トレード)目的であれば・・・
金ETFのように、インターネット上で、すぐに売却出来る方がベストかもしれません。
(貴方は、売り時も分かっているはずです)
一方、万一の事態に備えた投資目的での安全資産の購入では、起こりうる状況から、購入手段を更に細かく考える必要があります。
例えば・・・
日本でハイパーインフレが起こり、円の価値が急落したときの備えだったとします。
そのような状況であれば、国内の営業網は生きているはずですし、安全資産を よその場所に預かっていて貰って問題ないでしょう。
例えば、金積み立て購入で、購入先に預かって貰っているとかです。
では・・・
日本で大規模災害、内戦、他国からの侵略を受けて、国外脱出をしなければなくなった場合はどうでしょうか?
安全資産の購入を検討している以上、「あり得ない、考え過ぎだ」とは思わないで欲しいのです。
そもそも、金はそのように難民となって国外脱出するときに利用可能な 万国共通のお金として、大昔から存在しているのです。
このように日本が滅茶苦茶な状態で、国外脱出を図る際、よその場所に金を預かっていたのでは、何の役に立ちませんよね?
だから、こっそり手元に置いておくのがベストということになります。
将来的には、金より軽い仮想通貨も国外脱出用の資産として重宝されるかもしれません。
そして、最後のケースに移ります。
地球上での大規模な環境変動、核戦争が起こり、現在の世界が崩壊した場合です。
このような人類存亡の危機であっても、お金がモノを言う世界、続いていると思いますか?
私は、お金よりも力がモノを言う世界に、常識が変わってしまうと思います。
金の価値は残っているかもしれません。
しかし、貴方が金を隠し持っていたとしても、そのうち見つかって、力あるものに奪われてしまうだけではないでしょうか?
つまりは、今、どのような資産がどれだけあっても、意味はなくなる訳です。
だとしたら、安全資産にあまりお金を回さず、今の資本主義の世の中が続くことに焦点を当て、株・不動産等に投資していくのも、一つの手かと思います。
今回、あえて極端な例も挙げて説明しました。
覚えて欲しい 大事なこと もう一度、言います。
金等の安全資産は、貴方の中に潜む“恐怖”、“欲望” 2つの衝動に同時に訴えかけてきます。
お勧めされたまま、すぐに購入に誘導されやすい ある意味危険な金融商品です。
安全資産 を「何のために持つのか?」見誤らず、しっかり考え、目的に応じた投資やトレードをして頂けたら幸いです。
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[…] *なお私は、金投資については、別の観点から上記プランがベストの選択だとは思っておりません。関連記事の例→安全資産 「何のために持つのか?」見誤ってはいませんか? […]
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