よく債券や金は、不況に強い・・・と言われます。
ですが、本当にそうなのでしょうか?
その根拠、考えたことはありますか?
本記事で、各金融資産である・・・・株式、債券、不動産、金、現金 について、どういう時期に、得するのか、損するのか、整理します。
1. 景気に左右される資産
まず、景気に左右される資産です。
景気がいい時期とは、多くの企業や個人が儲かっている時期であり、
景気が悪い時期とは、多くの企業や個人が儲かっていない時期です。
つまり、景気に左右される資産は・・・
株式 です。
好景気のとき、株価は高くなり、不景気のとき、株価は低くなります。
他の資産にも、景気に左右される資産あるように思えますよね?
でも、それは、景気の影響もあって、異なる現象が起こっているからです。
(ここが理解を複雑にしています)
次に移ります。
2. インフレやデフレに左右される資産
インフレ(インフレーション)が起こると、モノやサービスの価格が上がり続けます。
デフレ(デフレーション)が起こると、モノやサービスの価格が下がり続けます。
インフレやデフレに左右される資産は沢山あります。
(1) インフレに強く、デフレに弱い資産
モノである資産が該当します。
つまりは、 不動産 や 金 です。
(2) インフレに弱く、デフレに強い資産
モノやサービスを買うための、 現金 がまず該当します。
そして、もう一つあります。
債券 です。
債券とは、過去に貸し借りしたお金であり、インフレで「過去のお金」の価値が下がれば、債券の価値は下がります。
そして、デフレで「過去のお金」の価値が上がれば、債券の価値は上がります。
(ただし、この話には続きがあります。後ほど記事にします。)
インフレ=好景気、デフレ=不況 という構図が長年続いて、不況のときは、債券の価値が上がると考えている方もいるかと思います。
ですが、過去には、インフレなのに不況という現象も起こっています。
インフレ不況はスタグフレーションと呼ばれています。
スタグフレーションが起きると、株も債券も現金も価値が下がります。
3. 戦争、革命等の混沌とした状態、平和な状態に左右される資産
想像してみて下さい。
戦争や革命で、国家がなくなってしまい、国外へ避難するとき、頼りになるものは何でしょうか?
大昔から 世界共通の資産、金 ですね。
金は、不況だから、というより、不況によって、戦争や革命等の不安の高まりがあるときに価値が高くなります。
不況でデフレになり、モノの価値が下がるのにも関わらず、金の価格が上がるのは、不況によって、戦争等が起こる不安の高まりによるものです。
ただ、実際、本当に戦争や革命が起こり、国外逃亡しようとした際、金は重くて、混乱の中、預け入れ先から持ち出すの大変ですよね?
家で保管している方以外は、緊急時には、実際役に立たない資産となる可能性が高く、将来的には、仮想通貨が緊急避難時の資産としての役目を果たす“かも”しれません。
上の3つ、景気、インフレ/デフレ、戦争等の高まり が 基本 となります。
グローバル化が進み、インターネットによる情報交換も盛んとなり、更には、リーマンショック後の金融緩和の影響により投資の世界でお金が余っている現在では、もっと、考えを進めなければならなくなっています。
(事態はより複雑となっています)
① 実際に起こった後ではなく、起こる前から予想、期待で、各資産の価値が変わること
② 予想、期待で価値が上がって、偏りが大きくなり過ぎていると、実際に起こるはずのこととは逆のことが(当初、)起こること
いわゆる、投機目的で、バブルが起きてしまうというパターンですね。。
仮想通貨が思い当たると思いますが、実際には、現在、各金融資産で、バブルの火種を抱えています。
将来的に起こる不況で、各資産、予想通りの値動きをするとは限りません。(そして、もしそうなったら、連動してない事実を煽る記事も少なからず出てきます)
各資産への分散投資の効果に 過度に期待しない方がいいと考えます。
もし、今後、予想外の評価損になったとしても、本記事で述べた基本を思い出し、冷静に対応して頂けたら、幸いです。
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