実は簡単!証拠金取引で強制決済されない金額の算出方法と見える裏側

証拠金取引とは、貴方が担保として資産の一部(お金、株等)を提供し、取引を行う場合です。

例えば、信用取引、先物取引、オプション取引、株価指数証拠金取引(CFD)、そして、外国為替証拠金取引(FX)が挙げられます。

証拠金取引では、実際に、外貨、株等を購入する現物取引と違い、貴方の資金以上の取引も出来、その場合、現物取引よりも資金効率が良くなります。

*資金以上の取引をすることを「レバレッジをかける」といい、現物取引と同じ資金量で取引することをレバレッジ1倍の取引、2倍の資金量で取引することをレバレッジ2倍の取引・・・と言います。

ですが、証拠金取引でレバレッジをかけた取引をすると、必ず、「強制決済(ロスカット)」される価格が設定されます。(信用取引やFX等で、日本円を証拠金にし、株や外貨等を“売って”、日本円を“買った”場合も、必ず、「強制決済(ロスカット)」される価格が設定されます)

強制決済されるポイントは法や金融機関ごとに定められた価格であり、強制決済されることは、貴方の大損・・・もそうなのですが、貴方の投資での大敗を意味します。(貴方は二度と立ち上がれないほどのダメージを受けるかもしれません・・・)

例えば2016年6月の英EU離脱投票時のように、短時間での急激な価格変動があり、強制決済の価格を大幅に下回った場合は、貴方は「追加証拠金(追証)」という金額を金融機関から請求され、余裕資金の運用のはずが、多大な借金を背負うこともあります。

強制決済の価格の評価額まで下がるまでに、貴方は撤退(損切り)ポイントを“自信を持って”“事前に”設定出来ない場合、貴方は、レバレッジをかけた証拠金取引に手を出すべきではありません。

ということで、今回は、証拠金取引で、強制決済されない金額って、実際いくらなのか?簡単に計算出来る方法をお教えします。

よく計算には1USドル(米ドル)= 100円のときが例に出されます。

今回もそこから始めましょう!

現物取引である外貨預金の場合、100円で1USドル買えるのだから、100万円で1万USドル買えます。

では、証拠金取引であるFXでも、100万円の資金あれば、1万USドル購入して、強制決済されないでしょうか?

実は、厳密には違います。

法律(内閣府令)によって、貴方は4万円(=100万円(取引金額)ד4%”)以上の資金(証拠金)をFX口座に入れておく必要があります。→FXでのレバレッジ上限は25倍となります。

証拠金取引で1USドル=100円のとき、100万円の資金で1万USドル購入した場合、1USドル=4円になったら、強制決済されます。

つまり、外貨預金と同様に、FXで強制決済されない条件では、貴方は1万USドルに対し、104万円の資金が必要となります。

<1USドル=100円の場合> 外貨預金 FX (レバレッジ上限25倍)
1万USドル買うには・・ 100万円 104万円

はい、この時点でもうお分かりになりましたでしょうか?

強制決済されず、投資した外貨が世界からなくなるまで、粘ろうとした場合、実は、外貨預金(現物取引)の方が、FX(証拠金取引)より資金効率はいいのです。

同じリスクにした場合、現物取引の方が証拠金取引よりも得られるリターンは多くなる。

上記のこと、皆さんあまり言及しないにも関わらず、重要な事実です。ここで本日の記事締めたいところですが、1USドル(米ドル)= 100円の例はあまりに簡単に計算でき、実用的ではないので、まだ続きます。。

もう少し、複雑な計算に行きましょう。

2017年12月18日現在、1USドル(米ドル)= 113円位です。

現在の時点で、1万USドル買おうとすると・・・

外貨預金:1USドル(米ドル)= 113円だから、113万円必要

FX:113万円に加え、4%証拠金だから(113+113×4%≒)117.5万円必要

<1USドル=113円の場合> 外貨預金 FX (レバレッジ上限25倍)
1万USドル買うには・・ 113万円 117.5万円

 

さて、話はここでは終わりません。

実は、最近、金融庁は、FXのレバレッジ上限を25倍から10倍に引き下げる検討をしているようです。

2017年9月27日 日本経済新聞報道→電子版一部が見れます。

レバレッジ上限が10倍になると、FX口座内に10%以上の証拠金が必要となります。

もう一度、計算し直してみましょう!(貴方が検討or実行中の取引でもやってみると、より理解が進みます)

<1USドル=100円の場合> 外貨預金 FX
レバレッジ上限25倍 レバレッジ上限10倍
1万USドル買うには・・ 100万円 104万円 110万円

 

<1USドル=113円の場合> 外貨預金 FX
レバレッジ上限25倍 レバレッジ上限10倍
1万USドル買うには・・ 113万円 117.5万円 124万円

 

レバレッジ上限が低くなるほど、強制決済されない資金で取引しようとすると、証拠金取引の資金効率は悪くなります。

 

もう一度言うと・・・

強制決済されず、その金融商品(外貨、株等)がなくなるまで、粘ろうとした場合、実は、現物取引の方が、証拠金取引より資金効率はいいのです。

同じリスクにした場合、現物取引の方が証拠金取引よりも得られるリターンは多くなる。

●現物取引より証拠金取引の方が、一般的に購入手数料等の条件はいいです。(あえて言いませんが、何故いいのかもよく考えましょう)

外貨預金の場合は他のリスクもあるので、こちらもお読み下さい。

しかし、長期投資の場合は、特に、実際の資金効率も考慮する必要があると考えます。

長期投資の考え方はこちら

 

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 この記事へのコメント

  1. […] そして、FX取引よりレバレッジ上限が低いものが多いことが難点です。 (レバレッジ上限が低いほど、現物取引で購入した方が結局は「投資」の資金効率は良くなります→実は簡単!証拠金取引で強制決済されない金額の算出方法と見える裏側) […]

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  5. […] ● FXでは、レバレッジ1倍でも、強制決済される可能性があります。資金管理に十分お気を付け下さい。 詳しくは→ 実は簡単!証拠金取引で強制決済されない金額の算出方法と見える裏側 […]

  6. […] また、現物取引と同様に、「買い」から始めた場合も強制決済されるリスクがあります。証拠金取引で強制決済されないように運用しようとすると、実は、現物取引よりも資金効率は落ちます。 詳しくは→実は簡単!証拠金取引で強制決済されない金額の算出方法と見える裏側 […]

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  10. […] 別記事で、簡単に、強制決済されない資金を求めることが出来ますので、トラリピ運用での資金を見積もってみましょう。→詳しくはこちら […]

  11. […] 強制決済されない条件での注文単位(a)は次の式で計算出来ます。 →式の考え方はこちら […]

  12. […] ③ 強制決済(ロスカット)されない条件では、実は外貨預金より資金が必要となる→詳しくはこちら […]

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