取引単位が大きくなると、複利運用どうなるか、メキシコペソで検証!

本記事は、別記事:高金利の実力見たく、メキシコペソで複利運用の過去検証!!の続きです。

前回記事では、利回りの最も高いFXプライムbyGMO世界恐慌の時期も含んだ過去12年でのメキシコペソの複利運用で、合計20~30%の収益が見込める計算となりました。

 

↓2006年1月から毎月末に 4万円ずつ積み立て投資

 

↓積み立て投資での合計額を2006年1月末にそのまま投資(スポット投資)

詳しくは→前回記事:高金利の実力見たく、メキシコペソで複利運用の過去検証!!

 

上の図で赤字で記載しましたが、複利運用の算出で使用した取引単位は、1通貨単位です。

1通貨単位から購入可能であると、金利収入が入れば、すぐ再投資することが出来、複利の効果を最大限活かすことが出来ています。

しかし、現在のメキシコペソ投資では取引単位が1通貨単位から購入可能なFX会社はありません。

 

FX会社によって、取引単位は100通貨~10万通貨単位まで、様々となっています。
(日本円で換算すると、数百円~数十万円と様々です。)

 

 

そこで、本記事では取引単位が大きくなると、複利運用にどの位、影響が出るのか、検証していきます!

 

まずは、皆様、最も気になる場合について説明します。

利回りの最も高いFXプライムbyGMOの場合です。

FX会社の利回りの比較については、別記事:高金利の実力見たく、メキシコペソで複利運用の過去検証 <予告編>をご参照下さい。

 

FXプライムのトルコリラ

 

FXプライムbyGMOは、千通貨単位からの購入が可能です。

 

現状と同じ状況下で複利運用した結果が以下となります。

 

 

 

〔FXプライムbyGMOの運用結果〕 評価額
(万円)
評価損益
(万円)
収益率
(%)
取引単位:1通貨 積み立て 713 125 21
スポット 749 161 27
取引単位:千通貨
*現状と同じ
積み立て 713 125 21
スポット 749 161 27

 

はい!ここまで見た通り、1通貨でも千通貨でも同じです!
(正確には、数千円程、差が出ています。)

心配になってしまった方、いらぬ心配をさせてしまい、ごめんなさい!

安心して、FXプライムbyGMOをご利用下さい。

 

 

では、取引単位を上げていくと、どこから差が出るのか、12年間の評価損益(万円)で比べたものが以下の図です。

 

10万通貨で、差が出てきます。

 

 

〔FXプライムbyGMOの運用結果〕 評価額
(万円)
評価損益
(万円)
収益率
(%)
取引単位:千通貨
*現状と同じ
積み立て 713 125 21
スポット 749 161 27
取引単位:10万通貨
積み立て 702 114 19
スポット 761 173 29

 

しかし、不思議なことに、積み立てとスポットで、取引単位を大きくすると、逆の傾向となっています。

 

これは、どういうことなのでしょうか?

 

 

順番に考えていきます。

まず、積み立て投資の場合です。

 

 

〔FXプライムbyGMOの運用結果〕 評価額
(万円)
評価損益
(万円)
収益率
(%)
取引単位:千通貨
*現状と同じ
積み立て 713 125 21
取引単位:10万通貨
積み立て 702 114 19

 

積み立て投資の場合は、取引単位が10万通貨と上がると、運用成績は悪化します。

これは、金利収入が再投資しにくくなるため、複利の効果が発揮しにくくなっていることを意味します。

当初、私はこうなることを予想していました。

 

 

では、次に、(不思議な運用結果となった) スポット投資の場合です。

 

 

〔FXプライムbyGMOの運用結果〕 評価額
(万円)
評価損益
(万円)
収益率
(%)
取引単位:千通貨
*現状と同じ
スポット 749 161 27
取引単位:10万通貨 スポット 761 173 29

 

積み立て投資の場合は、取引単位が10万通貨と上がると、運用成績は何故か?向上します。

 

これは、どういうことなんだろうと考えた結果、思い当たった原因が、こちら↓

 

運用期間中のメキシコペソの価格が半減している訳です!!

 

つまり、取引単位が10万単位として大きくなると、金利収入の再投資を“待つ”ことが出来、結果として、“安くなったら買う”バリュー投資が出来ているという訳です!

 

 

・・・取引単位を上げたときの、複利運用の例に、まず初めにメキシコペソ取り上げたの失敗だったかなぁと考えています(笑)

下落相場であれば、取引単位を上げると、複利運用以外の効果も含まれていることになります。
(恐らく・・・積み立て投資の場合も・・取引単位を上げたときの複利運用への悪影響が低く見積もられている可能性があります)

 

また、他の投資対象を利用し、取引単位の比較検討してみようかと考えております。
→上昇相場での検討:米国株と日本株 投資しやすさ/しにくさを長期運用で比較しました。

 

 

ちなみに、ちなみにですが、FXプライムbyGMOと他のFX会社の5社平均の利回りで、取引単位を上げていったときの、12年間の評価損益(万円)の推移が以下の図です。

 

 

利回り、低くなると、取引単位が大きくなったときの悪影響、大きくなるようですね!

 

FX会社の利回りの比較については、別記事:高金利の実力見たく、メキシコペソで複利運用の過去検証 <予告編>をご参照下さい。

 

 

・・・メキシコペソ投資、現状、FXプライムbyGMOの独り勝ちの状態です。

 

今後、恐らく来るであろう不況を想定すると、出来るだけ、スワップポイントが多く出て、利回りのいいFX会社がいいと考えます。

私が行った過去検証を通じて、利回りが多く、(取引単位も小さく?) 複利運用しやすいFX会社増えたらいいな!と考えております。

貴方のご参考になれたら幸いです。

 

 

【関連記事】

高金利の実力見たく、メキシコペソで複利運用の過去検証!!

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 この記事へのコメント

  1. […] ・メキシコペソ/円の価格情報は investing.com より入手しています。 ・メキシコと日本の政策金利情報は政策金利の推移より入手しています。 ・今回の過去シュミュレーションは、利回りの最も高いFXプライムbyGMOに合わせ、1000通貨単位で行っています。ただし、“取引単位が大きくなると、複利運用どうなるか、メキシコペソで検証!”で説明している通り、メキシコペソの場合、1通貨単位でも1000通貨単位でも、運用成績に違いはほとんどありません。 […]

  2. […] また、本記事は、別記事:取引単位が大きくなると、複利運用どうなるか、メキシコペソで検証!の再挑戦の記事でもあります。(下落相場では取引単位が大きくなったときの悪影響が分かりにくかったため) […]

  3. […] 前回記事:取引単位が大きくなると、複利運用どうなるか、メキシコペソで検証!では、取引単位を上げたときの複利運用へどの位の悪影響があるのか、取り上げました。 […]

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