維持手数料 vs 購入手数料 どの位、差がつくのか試算結果が▲〇

恐らく、どの位、差がつくのか具体的にイメージ出来ている方はいないだろうというお話です。

 

 

世の中には、信託報酬のように、維持手数料がかかってくるサービス、そして、積み立て購入のように、購入手数料がかかってくるサービスがあります。

 

似たようなサービスを例に挙げると・・・

例1. 新規の投資サービスを売りにしているもの

維持手数料→ウェルスナビ(WealthNavi)等 ロボアドバイザー :評価資産の1%程度/年

VS

購入手数料→スマホ証券(One Tap Buy)の積み株:購入額の1%程度

 

例2. 金投資

維持手数料→金資産のインデックス型の投資信託・ETF:評価資産の0.4~1%程度/年

VS

購入手数料→純金積み立て:例えば田中貴金属だと購入額の1.5~5%

・・があります。

 

 

では、質問です。

質問1. 例1のように、維持手数料と購入手数料が同率の1%だったら、どっちが安くすむか、分かりますか?

 

維持手数料→ウェルスナビ(WealthNavi)等 ロボアドバイザー :評価資産の1%程度/年

VS

購入手数料→スマホ証券(One Tap Buy)の積み株:購入額の1%程度

 

はい、この場合は、直感的に購入手数料1%の方が安いに違いない!って分かるかと思います。

 

 

では、次の質問です。

質問2. 金投資のように、維持手数料より購入手数料の利率が大きい場合、どっちがお得なのか、分かりますか??

 

維持手数料→金資産のインデックス型の投資信託・ETF:評価資産の0.4~1%程度/年

VS

購入手数料→純金積み立て:例えば田中貴金属だと購入額の1.5~5%

 

質問してなんですが、私もわかりませんでした←

ごめんなさい。

 

 

そこで今回以降、維持手数料と購入手数料の比較、調査していき、結果をご報告します。

 

今回は、最も単純なケース、つまり、積み立て投資をしていくが投資先の価格は変動しないという場合で考えてみたいと思います。

 

維持手数料と購入手数料が同率(1%)のものに、月1万円ずつ積み立てしていった場合の手数料の合計額の推移を表した図が下図となります↓

 

 

上図の通り、投資期間が長くなればなるほど、維持手数料と購入手数料の差は開いていきます。

 

積み立て総額(30年間で360万円)に対する手数料の合計額の割合(%)は以下の通りです↓

投資期間 維持手数料1%の場合 購入手数料1%の場合
10年 5% 1%
20年 10% 1%
30年 14% 1%

 

購入手数料は購入時のみの差し引かれなので、積み立て総額についても常に1%かかることとなり、それ以上には決してなりません。

 

しかし、維持手数料の場合はどうでしょうか?

投資期間が長ければ長い程、積み立て総額に対する割合は上昇してきます。

 

 

(上表で、既にショックを受けた方がいるかもしれませんが、話、続けます)

 

投資期間ごとに、維持手数料1%と同じだけ手数料を払うとすると、どの位の購入手数料の利率でいいのか、調査した結果が以下となります↓

上図、衝撃的ではないでしょうか?

 

上の図が意味していることは、10年以上投資するなら、維持手数料1%よりも購入手数料5%の方がお得であるということを示しています!!

20年以上なら、購入手数料が10%かかってもいいのです!!

30年以上なら、14%でもいいのです!!

 

 

では逆に、投資期間ごとに、購入手数料1%と同じだけ手数料に抑えようとすると、どの位の維持手数料の利率にしなければいけないのか、調査した結果が以下となります↓

 

こちらも、びっくりです!!

 

インデックス型の投資信託やETFでも、出来る限り、信託報酬が低いのを選んだとしても、購入手数料1%と同じコストにすることは、かなり難しくなっています。

10年位、投資するのであれば、信託報酬0.2%以下のもの

20年位、投資するのであれば、信託報酬0.1%以下のもの

30年位、投資するのであれば、信託報酬0.06%以下のもの

・・・をそれぞれ選ぶ必要があります・・・(どれだけ世の中に存在しているでしょうか?)

 

 

何と言うか、これは・・・という結果です。

出来るだけ、維持手数料がかからない投資サービスがいいってことですね・・・

・・・という訳で、当ブログでは、ロボアドバイザーを利用しているなら、スマホ証券(One Tap Buy)の積み株で、米国株・日本株への分散投資をお勧めすることに決めました。

次記事→維持手数料vs購入手数料 運用期間ごとの総額同じになる 利率は?

 

 

考えてみて下さい。

そのお金、本来 誰が手にすべきものですか?

 

 

 

【関連記事】

ウェルスナビ VS 米国株ETF 長期の過去検証してみました・・

金融機関、どこがいいのか迷ったら→→ 具体的な数値で比較した結果

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