アクティブ型の信託報酬は高い!!ってことは、恐らくご存知だと思います。
でも、具体的にどの位、損するのかイメージ出来ますか?
今回は、アクティブ型の投資信託で、長期の積み立て投資した場合について、どの位、信託報酬がかかるのか、計算してみました。
この記事は関連記事1の補足記事です。
関連記事1:アクティブ型の投資信託利用で最低限知っておくべきことまとめました
シュミュレーションでは、日本株バブル前の1984年3月から2017年12月まで、日経平均株価に月2万円ずつ、積み立て投資を行った場合について計算しています。
手数料(信託報酬)のかからない状態では、積み立て合計額:810万円に対し、積み立て評価額は1250万円となる場合です。
実際のアクティブ型の投資信託では、日経平均等の指標に単純に投資を行うものではありませんので、単に手数料がどれだけかかるのか?ということをイメージする材料としてお考え下さい。
また、同様の比較を、関連記事2で行っています。
関連記事2:投資信託の 信託報酬の差で どの位 損をするか計算してみました!
関連記事2では、インデックス型投資信託やETFと、ロボアドバイザー等のバランス型の投資商品の比較を行っています。
実際の投資信託とシュミュレーションでは、配当金収入を考慮していなかったり等の違いがあります。シュミュレーション条件の詳細については、関連記事2をご参照下さい。
今回の記事は、貴方の投資の参考資料用に作成していますので、私からの意見は出来る限り、控える形でご紹介します。
アクティブ型の投資信託の信託報酬を1.5~2.0%、比較のインデックス型の投資信託の信託報酬を0.2%として、想定し、計算を行っております。
では、信託報酬:1.5%からご紹介していきます。
<信託報酬:1.5%>
● 基準価額
信託報酬は基準価額に反映されます。
基準価額からは、資金を預け入れし、追加資金を入れない状態で放置した場合にどの位、資産が増えるかが分かります。
信託報酬:1.5%では、約30年前の運用で基準価額(=積み立てなしでの運用資産)が1.4倍となります。
● 信託報酬の合計額
信託報酬:1.5%では、約30年前の積み立て運用で信託報酬の合計額は160万を超えます。
年に5~6万円かかる計算になります。
● 積み立て評価額
2017年12月末での、積み立て評価額は1000万円となります。
手数料のかからない積み立て合計額は810万円程でしたので、200万円弱、実際の評価益が出ています。
●信託報酬:0.2%との比較
信託報酬:1.5%の方が、約30年間の積み立てで、信託報酬の総額で140万円、積み立て評価額では200万円、損をする計算となります。
年間では、信託報酬:0.2%より、3~4万円、信託報酬を多く支払う計算となります。
次に、信託報酬:2.0%の場合です。
<信託報酬:2.0%>
● 基準価額
信託報酬:2.0%では、約30年前の運用で基準価額(=積み立てなしでの運用資産)が1.1倍となります。
● 信託報酬の合計額
信託報酬:2.0%では、約30年前の積み立て運用で信託報酬の合計額は210万を超えます。
年に7万円程かかる計算になります。
● 積み立て評価額
2017年12月末での、積み立て評価額は940万円程となります。
手数料のかからない積み立て合計額は810万円程でしたので、130万円程、実際の評価益が出ています。
●信託報酬:0.2%との比較
信託報酬:2.0%の方が、約30年間の積み立てで、信託報酬の総額で185万円、積み立て評価額では280万円、損をする計算となります。
年間では、信託報酬:0.2%より、6万円程、信託報酬を多く支払う計算となります。
以上となります。
貴方の投資判断の参考になれれば、幸いです。
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本記事のシュミュレーション結果はInvesting.com からデータを取得し作成しています。
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[…] 詳しくは→アクティブ型投資信託の信託報酬、長期でどの位かかるでしょうか? […]
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