バリュー株 投資の基準、ネット証券大手の株式の比較で説明します!

マネックスグループが仮想通貨取引所大手 コインチェック社買収を検討している といったニュースが流れています。

コインチェックの買収検討=マネックス、再建を支援-経営陣刷新、週内発表(時事ドットコムニュース 2018年4月3日)

マネックスグループの株式の詳細等 見てて、面白いことに気づいたので、今回、記事にしました。

 

 

今回、株式を出来るだけ安く買う手段としての、バリュー株(割安株)投資として、ご紹介するのは、たった3種類の数値の比較です。

 

でも、そのたった3種類の数値の比較で、各会社の株、バリュー投資先としてのお買い得な状態なのかどうなのかが見えてくると考えます。

 

 

今回の比較は、以下、4社で行います。

マネックスグループ(株):銘柄コード【8695】(マネックスGと略)
SBIホールディングス(株):銘柄コード【8473】(SBI HDと略)
楽天(株):銘柄コード【4755】(楽天と略)
(株)みずほフィナンシャルグループ:銘柄コード【8411】(みずほFGと略)

 

マネックスG、SBI HD、楽天の傘下には、それぞれ、マネックス証券SBI証券楽天証券という大手のネット証券会社を有しています。また、みずほFGの傘下には、みずほ銀行が含まれています。

SBI HDについては、別記事:ブログで得られた収穫~投資先を見つけました!
みずほFGについては、別記事:
私の、リスクが高いものへの投資例 前編:スポット購入の場合にて、私の投資先として紹介を行っています。

 

 

今回、ご紹介するバリュー株投資の目安の指標は、配当利回り配当性向PERの3つです。

 

まずは、各社比較した表、載せます。

 

  配当
利回り

(%)
 配当
性向

(%)
PER
(倍)
マネックスG  2.0  490.6  251.4
SBI HD  3.2  31.4  9.6
楽天  0.4  5.6  12.9
みずほFG  3.7  31.4 8.6

*本記事の株式情報の取得は、ロイターより行っております。株式情報は、昨年度(2017年度)実績です。各年度の実績履歴は各社のリンク先(ロイター)よりご確認下さい。

 

上の表、ぱっと見て、SBI HDとみずほ FG、各指標、似通っているのが、確認出来るかと思います。

私はそれらも見て、(バリュー)投資してもいいタイミングなのかどうかも見極めていました。

 

 

では、各指標、説明していきます。

 

<配当利回り>

 

配当利回り(%) = 1株当たりの配当金 ÷ 株価 × 100 となります。

配当利回りは、私達の利益に直結した馴染み深い数値だと思います。

 

〇 配当利回りが高ければ、それだけ複利運用した際の効果も高くなります。
*ただし、通常、日本株は100株単位以上での購入となるため、複利運用はしにくいです。

 

  配当
利回り
(%)
  配当
性向

(%)
PER
(倍)
マネックスG  2.0  490.6  251.4
SBI HD  3.2  31.4  9.6
楽天  0.4  5.6  12.9
みずほFG  3.7  31.4 8.6

 

しかし、私たちの利益だけを現した指標でもないのです。

 

配当金について、もう少し深く、考えてみて下さい。

会社は、配当金を出さなくてもいいのです。

出せば、会社にとって、損失となります。

でも、配当金を出すということは、それだけ、会社に余裕があるということも示します。

また、配当金は実際に支払われる分であり、配当額を誤魔化すことは絶対に出来ません。

 

配当利回りが高いということは、配当金から見た会社の価値が低く見積もられている時期であり、それだけ、株式がお買い得であると言えます。

 

 

<配当性向>

 

会社によっては、配当金を無理して出している場合もあります。

もしくは、あまり出していない場合もあります。

それを見分けるのが、配当性向です。

 

配当性向(%) = 1株当たりの配当金 ÷ 1株当たりの純利益 (EPS) × 100 となります。

 

  配当
利回り

(%)
 配当
性向
(%)
PER
(倍)
マネックスG  2.0  490.6  251.4
SBI HD  3.2  31.4  9.6
楽天  0.4  5.6  12.9
みずほFG  3.7  31.4 8.6

 

私が(比較材料として) 特に面白いな!と、思ったのが、配当性向です。

 

SBI HDみずほ FGは どちらも、利益の3割が配当金に回されています。

妥当な数値かな?と考え、投資しています。

 

 

対して、マネックスGは、配当利回りは2%とほどほどあるように見えますが、配当性向は100%を超えています!!

 

昨年度の実績だけを見れば、配当金、明らかに無理しています。

確かに、コインチェックを買収し、仮想通貨での手数料収入欲しい状態なのかな?と考えてしまいます。

 

次に、楽天です。

楽天は配当利回り低めですが、配当性向も低めです。

配当金で株主への利益提供はあまり重視していない経営戦略のように感じます。

 

 

<PER>

 

配当利回りと配当性向の関係、PERという別の指標で見ることも出来ます。

 

PERは、株価収益率とも呼ばれます。

PER (倍) = 株価 ÷ 1株当たりの純利益 (EPS) となります。

 

〇 PERは、私達から見ると、「利益が全て配当金に回された場合、つまり配当性向 = 100%の場合に 何年で元本を回収できるか」の目安の指標ということとなります。

 

PERが低いほど、株式 お買い得な状態であると言えます。

 

  配当
利回り

(%)
  配当
性向

(%)
PER
(倍)
マネックスG  2.0  490.6  251.4
SBI HD  3.2  31.4  9.6
楽天  0.4  5.6  12.9
みずほFG  3.7  31.4 8.6

 

ただし、実際に、利益が全て配当金に回されることはほとんどありません。

 

◎ 私は、PERは「会社が新株を発行する際、得られたお金を返すのに、何年待ってもらえるか?」の指標ではないかと思います。

PERが低ければ、他の手段で資金調達した方がよくなりますが、PERが高ければ、新株発行で資金調達した方がメリットが出るということかな?と考えています。(←あくまで私見です)

 

別記事:株を買うと、会社が、そして、社会が発展する仕組みと、付き合い方で説明した通り、新株発行は、元々あった株の価値を下げます。

新株が発行されるリスク回避という観点からも、出来るだけ、PERが低い株式への投資をしていった方がいいのではないかと考えます。

 

 

 

では、まとめます。

 

  配当
利回り

(%)
 配当
性向

(%)
PER
(倍)
マネックスG  2.0  490.6  251.4
SBI HD  3.2  31.4  9.6
楽天  0.4  5.6  12.9
みずほFG  3.7  31.4 8.6
日経平均 全体 1.6  約24 15.1
バリュー投資の
目安
高いほど
良い
適度に 低いほど
良い

*日経平均での株式の平均の情報は、日本経済新聞から取得しています(2018年4月4日時点) 。日経平均の配当性向は、配当利回りとPERから算出した値です。

 

昨期だけの比較ではありますが・・・

SBI HDやみずほFGの株価は割安の状態であり、バリュー投資向きであると言えます。

 

対して、マネックスGの株価は割高な状態にあります。

コインチェック社の買収で、どのように利益変わるか、注視していきたいと考えております。

 

マネックス証券

 

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