確実な投資なんてない！・・なら、ギャンブルとの違い分かりますか？

今回は投資とギャンブルの違いについて、説明します。

金融型の投資を中心に説明しますが、それ以外の投資・・・自己投資、設備投資 等々にも当てはまりますし、投機、トレードにも当てはまります。

 

それなりに経験あるトレーダーなら当たり前に意識しているだろう話です。

投資とギャンブルの違いを確実かそうでないかで考えると、ありえないものを探し続けることになります。

 

 

 

まず初めに！

“この世の中の 投資に 確実なものなど 存在しない” というところから 説明します。

 

勘違いしがちかと思いますが・・・

投機、トレードより、投資の方が確実な資産運用手段であると思ってはいませんでしょうか？

その認識は・・・

残念ながら、正しくはありません！

 

 

投機、トレードと投資、どっちが確実かと問われれば・・・

分からない！

・・・が正しい答えです。

 

＊投資をお勧めしていない訳でも、代りに投機、トレードを勧めている訳ではありません。本記事、最後まで読み、各自、判断頂けたらなと思います。

 

投機、トレードは 早めに結果が出ますが、投資は長期で行っていくものです。

 

始めは、非常に有望な投資先に見えても、10年後、20年後、その先の未来、誰が分かりますでしょうか？

 

 

極端な話

地球上の急激な環境変動で、人類が絶滅・・・（に近い形で）追い込まれているかもしれません。

人類存亡の危機に際して、投資どころの話ではありませんよね？

 

長期的に、投資銘柄が上手くいかなくなる可能性は、各論を挙げるとキリがない位、たくさん あります。

 

また、

投資銘柄がなくならなくても、投資でお金を預けている金融機関が破綻したら、お金は(もしかしたら)戻ってくるかもしれませんが、投資はそこで終わりになってしまいます。

金融機関が破綻するかどうかなんて、ずっと先まで考えると、何とも言えませんよね？

 

更には、個人の都合で投資が終わってしまう可能性もあります。

事故にあったり、病気にかかってしまって、投資が出来なくなることもあるでしょう。急に 大金が入り用となり、泣く泣く投資から撤退ということもあるでしょう。

 

 

投資は、定かではない、ずっと未来まで予想して行うものです。

確実な未来がないように、確実な投資は存在しません。

 

だからこそ、分散投資、ポートフォリオという概念も存在するのです。

（分散投資、いつでも安定的に評価益が積み上がる手段を指すのではないのです）

 

そして、どんな投資であれ 別のひとから見て、ギャンブルと見えることがあっても全然 おかしくないし、

もっと あいまいな表現で「〇×の投資は ほぼギャンブルですよ～！」と言われると・・・

ある意味、確かに確実に保証されている訳ではないので、どんな投資でも、言ってしまえば “ほぼギャンブル”です。間違いありません。

 

（繰り返しますが、金融型の投資以外の投資・・・自己投資、設備投資 等々でも確実なものなんて存在しませんし、短期間で行う 投機、トレードでも同様です。）

 

 

では、何が、投資、投機、トレードとギャンブルを分けるのでしょうか？

 

実は、確実に分けるものがあるのです。

それは・・・

 

“優位性”です！

 

優位性とは、確率的、客観的に考えて、プラス収益に持っていけるかどうか ということを示します。

 

 

ギャンブルで上手くいく確率(優位性)、5分5分だと考えていませんでしょうか？

 

客観的にいうと違います。

それより、ずっと低い確率なのです。

 

5分5分であれば、例えば パチンコ店は繁盛していません。

損するひとが多く出た分、運営に関わっているひとが儲かるからこそ、成り立っているのです。

 

ちなみに 図解・最新　難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください！という本ではギャンブルの例について、競馬と宝くじをやっている方の取り分について言及しています。何も考えずやり続けると、競馬は賭けた総額の25%減、宝くじは55%減となるそうです。

 

ギャンブルに優位性はありません。

 

 

それでは、もし、パチンコで利益が出る攻略法を見出したとします。

 

その攻略法で、パチンコで損失よりも利益になる確率、優位性があるのであれば・・

そのパチンコ攻略法は、もはや ギャンブルではありません。

 

トレードです。立派な資金運用手段です。

＊パチンコ攻略法は、店側には不利益で、出入り禁止になる等 何らかの対策がなされるはずですので、短期的に利益を上げるトレードと考えます。

 

 

 

それは、トレードによく用いられる FX(外国為替証拠金取引)でも同様です。

通貨の価値が上がるか下がるかの2択で行う FX、普通にやったら、上手くいく確率は5分5分とは・・・・なりません。

パチンコに比べると、ごくわずかではありますが、スプレッドという購入手数料の分、何も考えずFXをずっと 続けていくと、資産は徐々に、そして確実に減っていきます。

 

だから、

「FXって、ギャンブルじゃないですか？」

・・・という問いは、確かに、ある意味、合っています。
（それだけでは優位性はありませんので）

 

でも、だからといって、

トレード＝ギャンブル とはなりません。

 

本来、トレードは、優位性のある状態、手法を見出した後に行うものです。

 

つまりは・・・

優位性を知らない状態で行うFX＝ギャンブル

何らかの優位性のある手法を知った上で行うFX＝トレード
＊ギャンブルではない

・・・となります。

 

 

では、投資に話を戻します。

投資にも、優位性はあります。優位性があるから、ギャンブルでなく 投資なのです。

 

◎ 株式投資は、資本主義経済の下で、技術が進歩し、経済が発展していく ということを価値の拠りどころとしています。

◎ 不動産投資は、緩やかなインフレが、本来、経済の成長、人類の発展に好ましい状態であり、不動産はインフレ下で価値が上昇する資産であるということを 価値の拠りどころとしています。

 

どちらも 人類は常に進歩する！！・・・ということを優位性としています。

 

 

 

もちろん、人類は自然環境のために いっそ いなくなった方がいいとか、日本は恵まれ過ぎているので発展途上国並みに衰退した方がいいといった、否定的なことを考える方もいるかと思いますが・・・

 

そんな後ろ向きな方よりも・・・

もっと、もっと、便利な世の中にしていきたい！豊かになりたい！楽な暮らしをさせてあげたい！

・・・と考えている方が、圧倒的多数であり、そのような前向きな思考が出来る方がいい方向に 世の中を動かし、社会を発展させるのだと 私は思っています。

 

 

 

貴方も、そう思いませんか？

人々の前向きな想いや行動に　株式投資、不動産投資の大きな優位性があります。

 

〇 また、株式投資、不動産投資では、値上がり益だけでなく、配当金や家賃といった形で、収入が入ります。

それも、優位性です。

 

 

金投資についてはどうでしょうか？

金は太古の昔からの安全資産であり、金が本当に必要とされるのは、世界大戦等の大混乱が起こったときです。

「戦争が起こればいい」なんて考えるひとは まずいないと思いますが、それでも、いつの時代も戦争に対する不安は消えないものです。

 

だから、株式や不動産だけでなく、万一に備えて、金も買っておこうと考えるひとは、出てきます。

そこに、金投資の優位性はあります。

 

 

また、金の優位性は、他にもあります。

〇金は現物資産であり、経済的に好ましい状況である 緩やかなインフレ時、価値は自然と上昇します。

〇金で芸術品を作ることも出来、世界中に豊かなひとが増えるほど、金で作った芸術品は買われやすくなります。

 

人類が衰退するシナリオだけでなく、逆に発展するシナリオでも、価値が上昇する可能性を秘めている点が金投資の大きな優位性です。

＊一方で、株式や不動産のように配当金収入や家賃収入がなく、持っているだけで手数料を払い続ける羽目にもなるので、金投資も 常に確実な投資ではないということはお断りしておきます。

 

投資についての優位性をざっと挙げると、以上の通りです。
（ギャンブルとの違い、分かりましたでしょうか？）

 

 

 

もう一度、大事なこと言います。

確実な投資は、世の中に存在しませんし、

投資と投機、トレード どちらが確実かさえ、分かりません！

 

投資、投機、トレードと　ギャンブルの違いは

優位性があるかどうかです。

 

貴方がしている投資が、確実ではない理由は何でしょうか？

そして、失敗する危険があっても、なお続けるに値する理由、 優位性はどこにあるでしょうか？

一度、考えてみて頂けると、幸いです。

 

 

図解・最新　難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください！

【関連記事】

投資で損する日本人 多いのは、日本人の気質もある？前編・時間感覚

投資で損する日本人 多いのは、日本人の気質もある？後編・危機意識

強いメンタルを持つために、本当に必要不可欠なもの　とは？

 

 

 

 

 

当ブログは にほんブログ村に在籍しています。＊ランキングには不参加

問い合わせ先(メール)： info@moneygement.net

1.  Tweet 
2.  Share 
3.  Google+ 
4.  Hatena 
5.  Pocket 
6.  feedly